◎６月定例月議会（６月15日〜６月29日）

〇議案質疑

　９月議会で提案された条例改正案が所管委員会に付託され審議されました。
　19日の総務常任委員会（つつみ議員）、20日の教育子育て常任委員会（広瀬議員）での質疑と討論を紹介します。

・営利目的での使用を可能にする改正に反対
…総合体育館などのスポーツセンター条例

　枚方市立総合スポーツセンター条例等の一部改正について議案が提案され、休所日の変更を行うとともに、使用の許可の基準を見直し指定管理者が適当と認めた場合は、営利目的を認めることとされました。
つつみ：なぜこうした変更と見直しをされ ることになったのか、利用にあたって、営 利目的かそうでないかの線引きはどのよう にするのか。具体的にどういった場合に指 定管理者によって適当であると認められる のか。
担当：営利利用の制限を緩和し、利用でき るスポーツイベント等の幅を広げることで、 観るスポーツの質を高め、もってスポーツ 実施率の向上を図るため見直す。営利かそうでないかの線引きは、入場料を徴収するかどうか、また、収益が発生するかどうかを基本に行う。入場料は社会通念上妥当な金額であること、また、頻度については市民利用に影響のない範囲で、事前に市と指定管理者が協議を行った上で、指定管理者において決定することとなる。

つつみ議員の行った反対討論

　公共のスポーツ施設は地域の誰もが気軽に安価で使用できる施設で、民間事業者がビジネスをするためのものではない。規制緩和をおこない民間事業者が営利目的でも利用できるとし、公の施設を利用したスポーツビジネスで経済活動をしていくことにつながり賛成できない。
　また、営利目的を認めるかどうかの判断を指定管理者にゆだね枚方市の責任があいまいだ。市民利用を考慮するというが、現在も利用の多い施設では市民の利用に制限がかかることになりかねない点も含め、本条例には反対する。

・分室規模の図書館を文官と位置づけ指定管理に
…図書館条例の一部改正

広瀬：市駅前図書館は、蔵書は全て開架図書で２万冊しかない中、２０万冊から３０万冊の貸出が想定されており、中央図書館との密な連携なくして運営は成り立たない。中央図書館の職員増が必要だ。また、分室規模の図書館を分館と位置付けて指定管理に任せるのではなく直接運営すべきだ。なぜ開館当初から指定管理者制度を導入するのか。
担当：市駅前図書館の指定管理にあたっては、駅近という立地や、�B街区の特性を踏まえた民間事業者の提案を公募する。このため、指定管理者の公募に際しては、児童向け書籍の内容に重点を置きつつ、成人向けの一般的な図書館サービス内容についての要求は行うが、民間事業者の自由な発想を阻害するような詳細な要求は行わない。応募の指定管理者に対しては、駅前ならではの利用者層の分析も含めて民間ノウハウを活かしたサービスの提案を期待している。なお、指定管理者については毎年度評価制度に基づいて利用状況の検証をすることとしており、必要があれば利用状況を踏まえた運営方法の見直しを求めることを前提としている。

・広瀬議員が行った反対討論

　貸出数は分館なみだとして、駅前図書館と位置付けているが、市駅周辺の市民ニーズに応えるには不十分だ。市駅前の図書館について、社会教育委員会議に諮り議論してこなかったことも問題だ。公立の図書館を運営するにあたり特段の民間ノウハウは必要でなく、むしろ公的サービスのノウハウこそが求められるのではないか。また、新たな図書館への指定管理導入にコストメリットがあるのかは不明だ。にもかかわらず、本条例は分館の運営はすべて指定管理に委ねることを決めており反対する。

〇意見書について

　共産党議員団は、
　・学校給食費の無償化を求める意見書
　・マイナンバーカード健康保険証の運用中止を求める意見書
　・消費者被害の防止及び救済のため、施行５年後見直し規定に基づく
　　特定商取引法の抜本的改正を求める意見書
　・的確請求書等保存方式（インボイス制度）の延期、
　　見直しを求める意見書
の４本を提出しました。
　連合市民の会の３名から賛成を得られたものの、自民・公明・維新の反対で、いずれも否決となりました。

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