◎市駅前周辺再整備に関する「全員協議会」（６月12日）

〇市役所と合築のアリーナは断念
　…駅北口側の民間ビルのワンストップ窓口も実現できず

　 ６月12日に、枚方市駅周辺再整備計画についての全員協議会が開催され、市民へのパブリックコメントの状況や計画（案）についての報告が行われました。
　この間、市民の皆さんから寄せられたパブリックコメント（市民意見）は、１００２件で、「市有地を売却しないこと」「位置条例が否決されたという市議会の結果や市民意見を尊重すること」「公園をなくさないでほしい」などが寄せられました。市民説明会は９か所で行うことになりましたが、議会での答弁も具体性にかけている中で、市民の質問に答えられるのかは疑問です。
　駅北口側にできる民間の駅ビルに入る行政サービスには、市民窓口が設置されその場でワンストップで手続きができるということでしたが、今後の検討課題となりました。また、設置される図書館も、２００�uと分室並みの施設で、駅前図書館と呼べるものではありません。市役所とアリーナの合築も断念する結果となり、市役所を�D街区に移転するメリットはありません。
　党議員団は引き続き、駅前の大型開発より市民の暮らし優先の市政を求めていきます。

　協議会では、11人の議員が質疑を行い、党議員団からも４人全員が、それぞれの角度から質問を行いました。
　質疑内容は、以下の通りです。

●みわ議員

・市民説明会を、せめて中学校区で

市民参加の街づくり、市民説明会・市主催シンポジウム、外周道路について
みわ：３月３１日と４月１日に、市民説明会を２回行なったが質問時間も十分に確保できていなかった。（全員協議会で）配られた資料には、質問への回答が掲載されていない。
担当：たくさんの質問がよせられたことから時間を延長して対応。説明会時の質疑応答の内容は、市ホームページに掲載する予定。
みわ：市長参加で市内４ヶ所で開催と聞いた。せめて中学校区単位で実施すべき。
担当：より理解を深めるために、７月頃に市駅周辺以外の４ヶ所で行ない、市民周知を図る。
※この後、市長参加の市民説明会は９ヶ所で開催することになりました。

●松岡議員

・窓口設置は住民への最善の行政サービス

�B街区に、「ワンストップ窓口」を置き、本庁までいかなくても、便利に手続きを済ませることができるとこれまで説明をしてきましたが、今回、�B街区は電子申請のサポートや、オンライン相談のみ実施するとしました。
松岡：�B街区での電子申請以外の手続きについては、どのように考えているのか。�B街区にも窓口は必要だ
担当：今後取り扱う業務を精査し、検討を行う。
松岡：市は、�B街区にワンストップ窓口を設置し、市民の利便性向上だと 示してきた。行政の窓口は、住民を最善の行政サービスにつなぐ役割があり、窓口は必要だ。

●つつみ議員

・公園に再開発ビルをつくるな

つつみ：駅前広場とサンプラザ１号館を含む�A街区が拡大され岡東中央公園も含まれた。事業手法は市街地再開発事業で行うとされ再開発ビルの建設が必要になったが、どこに建設されるのか。
担当：現在可能性調査を実施しており、イメージに基づく街づくりの実現に向け具体化を図る。
つつみ：（建設場所が）全くわからない答弁だ。多くの市民が公園内に建設されるのではないかと懸念している。市民説明会で市民の知りたいに答えられるのか疑問だ。不明な点が多く改訂版の（案）をとるべきではない。

●広瀬議員

・市役所はボロボロ…10年先までこのままでいいのか

広瀬：市民会館大ホールは壁面防止落下のネットで覆われ、市役所も防止柵とネットにおおわれボロボロだ。�D街区における庁舎整備は現実的には、何年先になるのか。
担当：再整備基本計画改訂版では、新庁舎を含む�C�D街　区の土地区画整理事業の都市計画決定の時期を令和５年度末から令和６年度末へ変更している。新庁舎の整備については、令和15年頃の完成を想定している。
広瀬：あと１０年このまんま。大規模再開発が地域経済や市民の暮らしに必要なのか。何より優先すべきは、大規模災害時にも機能する市役所だ。サービスはそっちのけで、ゆとりと賑わいの駅前開発が必要だと力を込められても納得しがたい。

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