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定例市会報告

9月議会

 9月定例月議会は、9日から10月14日(令和2年度決算審査を含む)の日程で開催されています。
 初日、9日の本会議には、条例の制定・一部改正、補正予算などが提案されました。
 主な議案の質疑を報告します。

〇一般議案

・「中宮北・高陵小学校」の廃止と「禁野小学校」の設置条例を可決
 …共産党は、準備できてない状態かつコロナ禍での統合はすべきでないとして反対

 初日、9日に枚方市立小学校及び中学校設置条例の一部改正、枚方市立留守家庭児童会室条例の一部改正(案)が上程されました。
 これは高陵小学校と中宮北小学校を廃止・統合し、新たに枚方市立禁野小学校を設置、合わせて禁野留守家庭児童会室を設置するというものです。
 のぐち議員が質疑を行い「1クラスの児童数は、現状の少人数学級を維持してほしいという要望に応えるのか」と問いました。全く対応しないという答弁に対して、仮校舎のプレハブを2階建てにするなど努力すべきだと要望しました。
 また「支援学級については多くの要望が出され努力すると答えていたが、4クラスは3階になる、それも一つの教室をパーテーションで分けて二クラスにするのは教育環境の悪化ではないか」と質しました。
 部長は、支援学級の教室の利用については、児童にとって学習しやすい広さ・環境を整えることを念頭に入れ検討すると答えました。
 さらに「いま、新型コロナウィルス感染で行事も中止が多くなっている。対面の交流ができなくても統合を進めるのか」と問い、これに対し「新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、ICTの活用やその状況に応じた交流方法を工夫し、令和4年4月の学校統合につなげたい」と、直接対面の交流については全く触れない答弁がありました。これは、統合までに子どもたちの対面の交流を進めるという、これまでの約束を無視するものです。
 のぐち議員は「(統合に賛意を示さないと)中北小学校の跡地を地域で利用できなくなるとしてきたのではないか、(仮にそうだとしたら)活用について、学校を廃止する今日までに示すべきだ」市の姿勢を質しました。
 部長は、跡地活用については、公共的な用途として、今後、協議会や地域の意見なども取り入れながら検討して行くと答えました。
 のぐち議員は、何も決まっていない中での統合は行うべきでないと主張しました。

・新しい学校名を決める子どもたちの投票、得票数の公表は何故できない?

 市長、教育長には学校名の投票結果を報告したのに、なぜ児童に報告しないのかと問いました。
 部長は、両校児童の心情に考慮し、得票数は公表しないと答弁しました。
 のぐち議員は「それならば最初から公表しないと説明すべき。事前に得票数が1番多いものに決めるものでないと説明しているのだから公表すべき。得票を公表するのは公正を証明するためであり、誤解を招くようなことはやめるべき」と公表を求めました。

枚方市立小学校及び中学校設置条例の一部改正及び市立留守家庭児童会室条例の一部改正に対して、のぐち議員が行った反対討論(要旨)は以下の通りです。

・子ども・保護者置き去りの拙速な統廃合はやめよ

 この統合については枚方市学校規模等適正化審議会の2016年3月に発表された対象校11校の統廃合について多くの反対意見が出される中、翌年6月に学校規模等適正化基本方針(改定版)で高陵小学校と中宮北小学校の統合に取り組むとして説明会が開催され、2020年11月と12月に第2回、今年の3月に第3回の説明会が開催されたが、多くの保護者が納得できないまま、結局諦めてしまうという結果となったことは大変問題だ。
 知らないうちにどんどん統合が進められているとの感想を強く持たれているような拙速な進め方は子どもや保護者に大きな負担を与え、地域・コミュニティ活動でも様々な問題が生じる。このことはこれまでの統合で明らかになっている。「枚方市学校規模等適正化審議会」は学校統合にあたっての留意事項として、実施プラン作成後の3年後に統合としているのに1年後の来年4月統合はルール違反である。
 また保護者・地域から強く要望が出された以下の点に応えていないことは問題だ。
@一クラスの児童数を増やさないでと要望していたが(実際は)増えること。
A支援学級の場所が3階になり教室をパーテーションで分けて使用するなど教育環境が悪化する計画であること。
B仮設校舎を2階建てにして教室数を確保してほしいとの要望に応えていない。
C学校統合した後の高陵校区の避難所について決まっていないこと。
D保護者や児童への説明もまったく不十分で、コロナ禍の中、予定していた両校の児童が直接対面しての交流もできていないこと。
 何よりも多くの保護者の皆さんのコロナ禍での統合はやめてほしいとの切実な願いにこたえるべきであり、令和4年4月1日に統合し、禁野小学校・留守家庭児童会室の設置はすべきではない。

・一般会計補正予算…共産党はコロナ対策に一定の評価をして賛成

 9月9日、新型コロナウイルス感染症対策第 6 弾として 8 億 7214 万円(市負担額 3 億 2945 万円)の補正予算が提案され、可決しました。
 主な内容は、変異株の流行による子どもたちへの感染拡大防止対策として、学校園・保育所等の既設の手動水洗蛇口から自動水栓蛇口に取り換えるための購入経費(6千687万円)や、市立ひらかた病院の新型コロナウイルス感染症に対応する、個人防護具・医療機器の購入費、検査受託に関する委託費等(1億2千441万4 千円)などが計上されました。各市で取組が始まっているPCR検査の拡大は含まれませんでした。
 今回の市負担額を加えると今年度の新型コロナウイルス感染症対策経費の市負担総額は、35 億 6 千万円となります。(この市負担総額に対しては、国からの新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(12 億 4 千万円)が充当されます。)

・小規模公園の整備を不要に規制緩和…共産党は反対を表明

 9日、公園整備に係る条例が提案され、広瀬議員が質疑を行いました。
 これまで0.3ha以上の開発事業では、その区域面積の3%以上の公園もしくは緑地を整備し、市への移管を義務付けてました。これを条例制定により、開発区域面積を0.3haから0.5ha以上に、公園等の割合を区域面積の6パーセント以上に、最低面積では90uから300uに引上げるものです。
 広瀬議員は、開発規模に応じて、より広く公園を確保することは理解できますが、90uの小さな公園は不要なのかと問いました。
 土木部長は、小規模な公園は、遊具配置や広場利用に制約がある上、少子高齢化などにより利用ニーズが合わず利用者が減少しているだけでなく、草刈りや清掃等の苦情も多く総合的に判断したと答えました。
 広瀬議員は、今後は、0.3haから0.5ha未満の開発では公園が整備されなくなる。小さな公園であっても子ども達の登校や災害時の集合場所といった役割や小さな子どもが安心して近所で遊べる場となっている公園もあり無くて良いとは思わないと意見を述べ、党議員団は議案に反対しました。

・市民の声を聞かないまま委託料廃止は問題…FMひらかた

 令和2年度のエフエムひらかたの経営状況について報告がありました。
 枚方市はエフエムひらかたへの放送委託料の削減をおこない、令和3年度で全て廃止する方針です。
エフエムひらかたでは、コロナで不安な日々を過ごす市民に少しでも笑顔や元気になってもらいたいと番組作りをしています。そうした番組が、第58回のギャラクシー賞ラジオ部門選奨を受賞しました。
 つつみ議員は、 市民やボランティアの方が参加している番組と、参加人数について質問しました。
 担当課は「ボランティアフィールド」は延べ89人、「かふぇ ど すてーしょん」は、91人、「デビューTHE DJ ひらかたKIDS」には、101人の小中学生が出演した。と答えました。
 つつみ議員は、多くの方が番組づくりにかかわり、その周りにはリスナーがいます。感染症の拡大という災害の中、委託料を廃止する必要があったのか、この点はとうてい納得できないし、枚方市がリスナーの声や番組作りにかかわってきた市民の声に真摯に耳をかたむけていないことも問題だと意見を述べました。

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