◎決算特別委員会

　2015年度決算を審議する特別委員会が10月５〜14日開かれ、広瀬・つつみ議員が質疑を行いました。
　つつみ議員は、通学路の安全対策、香里ケ丘図書館建て替え問題、総合福祉センター利用料、難病患者への見舞金廃止問題、特養待機者の増大で施設整備が遅れている問題などを取り上げました。
　老朽化した香里ケ丘図書館の建て替えでは、教育委員会は民間のノウハウも活用しながらすすめる考えを示しましたが、何よりも利用者の意見や住民の思いを直接聞き反映することが大切であり、集会室の利用なども踏まえ建物のコンセプトをワークショップで練り上げるべきと主張。
　総合福祉センターのリニューアルに伴い昨年から施設利用料が課せられている件では、以前に比べて利用が減少していると指摘。有料化による影響は否めないと主張、利用料金も生涯学習市民センターに比べ高い設定になっていることを批判、老人福祉法にてらしても、基本的に無料とするべきだとして改善を求めました。
　広瀬議員は、保育料引き上げを中心とする新行革プランの財源確保策、膨れ上がる総合文化施設の事業費問題、奨学金、国保の滞納問題などを取り上げました。
　子ども子育て新制度が導入され、保育料の算定根拠が変更される中で子育て負担が増えていると指摘。第２子無料化は必要だが財源を保育料引き上げに求める市長の新行革プランには納得できないと主張。
　総合文化施設の事業費が様々な理由で膨れ上がった問題では、整備費削減のために内容を変更せざるを得なかったことは残念であり、改めて経過と責任を明確にせよと追及。
　国保の滞納で、子どもたちにも影響が及ぶ点を取り上げ、「子どもの貧困対策」として児童扶養減免の充実と制度周知を求めました。

○決算認定に反対（一般会計・国保、介護、後期高齢者特別会計）

討論要旨…
�@新市長による公約実現への道筋が所信表明でも、その後の市政運営方針でも示されなかった。
�A美術館問題について、寄付者に対し美術館整備を断念する旨の申し出を行ったが、ここに至る経過は混迷し、議会対応も不適切だった。美術館条例も放置されており問題。
�B図書館と生涯学習市民センターへの指定管理者制度導入が図書館のグランドビジョンとの整合もないまま導入ありきで進められた。
�Cマイナンバーの推進について、戸籍のコンビニ交付などにより地域サービス縮小の準備をすすめ、リスクも顧みず個人番号カードの普及を促進しようとする市の姿勢は問題。
�D総合福祉センターの有料化について、老人福祉法に基づき無料又は低廉な料金であるべきが、生涯学習市民センターと比べても高い料金設定で利用者が減少した。
�E子ども子育て新制度の導入にともない、保育料が引きあがる世帯が生じた。待機児解消に向け一定努力したが、公立保育所を廃止していくことは問題がある。
�F幼稚園の廃園と学校統廃合の推進について、学校規模適正化審議会の答申は学校統廃合を推進するもので、審議の経過も内容も納得できない。
　公立幼稚園４園が閉園されたことは痛恨の極み。子ども子育て新制度では、３歳児教育を受けられるのに、公立幼稚園が実施していないことも問題。
�G商品券の発行が行われたが一過性の対策で消費不況は依然として厳しい。増税に苦しむ小規模事業者を対象にした市独自の支援が不十分。
�H職員問題。生活保護ケースワーカーの慢性的不足はなお深刻。保健師など専門職員採用と人材育成は、まだまだ不十分。非正規率が高まっており改善が必要。
�I市民負担中心の新行政改革実施プランの策定について。
　保育料の第２子無料化をかかげながら行革の目標効果額の中心に保育料引き上げを位置付けたこと、サービスコーナーの廃止など身近な市民サービスの切り捨てや駐車場の有料化など市民負担増を掲げたことは納得できない。

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