９月定例月議会

主な条例案（改正案）に対する態度を報告します。

○「市長の職務に関する倫理について定めた条例」（倫理条例）に反対

広瀬議員が市長に対して質疑。

　「条例では、適法であっても政治的又は道義的な批判を受けるおそれのある寄附を受けることを禁止しているが、想定されている寄附とはどのようなものか。そのおそれがあるかどうかは誰がどのような基準で判断するのか」と問いました。
　市長は「道義的に批判を受けるような寄附とは、寄附者と市の関係や寄附金額の多寡など総合的に勘案し、市民の不信を招くおそれのある寄附と考える、これに当たるかについては私自らが判断する」と答弁。
　「市民への公表」については「公表する性質のものではない」との認識。
　条例は、市長のみに適用する条例であること、後援団体に対する寄付には触れられていないこと、職務関連犯罪に関する規定がないこと、市民の調査請求のハードルが他市の条例に比べて高すぎることなどを指摘、内容がはなはだ不十分だとして反対。

【討論要旨】
　党議員団は（以前から）枚方市政においても政治倫理条例の制定をと求めてきた。
　提案された条例は伏見市長だけに適用するもので、これでは無責任であり、条例の中身にも問題がある。
�@道義的批判を受けるおそれのある寄付は受けないとしつつ、判断は市長自身であり、かつ、判断基準も明確に示さなかった。加えて、条例では後援団体を省いている。市長の政治資金を管理する後援団体を対象にしないのではわざわざ条例制定する意味がない。
�A職務関連犯罪により逮捕または起訴された場合の手続きを規定する、政治倫理条例にあるべき内容がない。
�B市民の調査請求のハードルが極めて高い。他市では５０人以上の連署でもって請求が可能とされているが、枚方では（有権者の）５０分の１（28年６月現在では６７８０人にあたる）の連署とともに疑惑を証明できる書類が必要とされており積極的に疑義をはらす姿勢とはなっていない。

　市長の倫理に関する条例は必要だが、本条例は実効性に乏しく制定の意味をなさない。

○メセナ枚方会館条例の一部改正に反対

　枚方市男女共同参画推進条例及び枚方市立メセナひらかた会館条例の一部改正について提案され、広瀬議員が質疑。

[討論の要旨]
　この条例改正は、現在、メセナ枚方にある男女共同参画の拠点ウイルをサンプラザ枚方４階に移転するための提案である。（これは）総合文化施設をメセナのアネックス別館とする動きとつながっている。共産党議員団は、メセナをアネックスとし（多目的ホールの）稼働席を廃止することには反対である。
　改正案では、会館が実施する事業として位置付けてきた男女共同参画社会の形成をはかるための啓発活動、学習活動及び相談活動、及びそれらの活動を支援することとの記載を削除している。拠点は移転だが諸室を確保できずメセナにウィルルームとして部屋のみを残す。
　拠点施設には個別相談だけではなく自助グループの形成につながる啓発、学習、情報提供や交流機会の提供などが求められ、諸室と切り離す移転では機能充実につながらない。
　駅近くに移転し利便性や相談室が１つ増えるといった良い面もあるが、大事な機能が損なわれる問題をはらんでおり、反対する。

○市長等の給与に関する特別措置条例…人権侵害に具体的対応を求め賛成

　のぐち議員が質疑。

　「この条例は、盗撮したとして大阪府迷惑防止条例違反の疑いで大阪地方検察局へ書類送致され、停職６か月の懲戒処分を受けた職員が、部長級だったことで任命権者の市長及び担当副市長の給料月額から１割の減給措置をするという提案だが、（過去にさかのぼると）市職員が引き起こした盗撮事件は今回で４回目だ。特に今回は幹部職員、部長級の参事が引き起こした事件という点では理解しがたいものである。幹部職員が起こした事件について市長はどのように考えるのか。職員の人権意識が希薄になっているという、ことの本質を十分理解していないのではないか」と厳しく市長に迫りました。また「市のホームページに謝罪文を載せる。職員倫理ハンドブックに盗撮について処分の項目に明記する。ハラスメントに関するアンケート集計結果の検証をしっかりするなど対策を講じるべき」と具体的な対応を求めました。

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