○全員協議会

　４月28日、美術館問題で市議会の全員協議会が開催され、市から「美術館整備は困難」という判断と総合文化施設の整備について報告がありました。

　この問題は平成25年に、市民から「香里ケ丘地域に美術館を建設し、市に寄付したい」と建物と所蔵美術品の寄付の申し出でがあったことが始まりです。

　26年３月議会で「負担付寄付（美術館の建物）の収受、同９月議会で「市立美術館条例」（位置を香里ケ丘４丁目と指定）を制定。（共産党議員団は、市民への説明不足、合意が得られていないとして、いずれも反対を表明）９月に新市長が誕生し、11月に市から寄付者に対して設置する場所も含めてあらたな提案を、議会に報告することなく行いました。香里ケ丘中央公園を白紙に戻し、建設予定の総合文化施設用敷地内にという案を受け入れるとの寄付者の回答を得ながら、最終的には「美術館整備を前提とした寄付を受けることは困難」という市の判断が出されたという経過です。

　この状況を受け、議員団からは広瀬・のぐち・つつみ議員が質疑を行いました。

　その主な内容は以下の通りです。

1. 1月20日の全員協議会で、市民への説明を行うとしたのに未だに開かれない。「困難」だという結論を伝える前に議会に報告せずに事後報告ですまそうとする態度が混乱を招いている。全くの議会無視である。
2. 市民に対しても、寄付者に対しても説明をせず、市が勝手に検討して「困難」との結論を出した。面談の内容や相手の反応は一切示さないのは不可解である。
3. 建設が進まない要因を「妨害する市民のせい」と、何度も答弁しているが、全くの筋違い。行政のとる態度ではない。
4. 地元住民に対する説明は、コミュニティ協議会と相談してからという市の考えはおかしい。地域の団体の意見を集約する役割をもっていないにも関わらず窓口とするのは間違っている。
5. 建物がないのに条例を急いだのは間違いだった。ただちに、廃止条例を提案すべき。
6. あらためて美術館を設置することの意義・理念を明確に示すべきである。

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