8月議員団視察報告
◎伊万里図書館は「伊万里をつくり 市民とともに育つ市民の図書館」
図書館は教育施設であることが大事
武雄の図書館と対極にある伊万里市民図書館へ。表題は建設時の目標で、こちらは市民協働でつくられた図書館。名前も市立でなく、市民図書館。こだわりを感じます。
にこやかに出迎えてくださった館長は建設時から図書館づくりに携わってきた誰よりも伊万里図書館を知る人です。「館長と話しませんか」との札がかかった館長室で、図書館の歩みと概要をお聞きしました。
開館時間は火曜から日曜は10時〜18時。金曜のみ20時まで。一般的な開館時間ですが、人口の7割を超える利用登録があり、図書館を支える市民活動団体「図書館フレンズいまり」は約400名。図書館ボランティアは、この他にも10団体もあります。
図書館で最も重要なのは司書だという館長は嘱託でも雇止めせず経験の蓄積ができる雇用条件を確保するため奮闘してきたとのこと。
エントランス付近には知的好奇心をそそる特集コーナーがいくつもあり、レファレンス用の専用デスクでは調べる喜びを知ってもらおう、高度な利用ができるようにと専門司書が待ち構え、ビジネス支援など、まちの産業づくりにも一役買っています。
武雄が本に囲まれた空間づくりに徹しているのに対し、伊万里は高さ145pと一般的な書架より一段少なく車いすでも届きやすい。
子どもコーナーは手に取りやすく表紙がずらりと並び、素敵なお話の部屋もあります。
すべての人の成長と成熟、自己実現を支える教育施設こそが図書館だ、ひとづくり、まちづくりを支える成長する施設だと教えていただきました。
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