○総務委員協議会（議員団から広瀬議員）

　８月27日、総務委員協議会では、社会保障・税番号制度の導入準備について、枚方市いじめ問題再調査委員会の設置、防犯カメラの設置、生涯学習と図書館の複合施設への指定管理者導入、寄付を受ける美術館の管理運営等について、など16件が報告されました。

１．番号制度導入で個人情報は守られるか

　「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」に基づき、16年１月から、年金など社会保障や税の、災害対策に関する分野で個人番号の利用が始まります。行政運営の効率化及び公正な給付と負担の確保を図るとともに、手続きの簡素化で国民負担の軽減が目的とされていますが、個人情報が守られるのか不安はつきません。
　自治体は個人情報が守られるのか評価し、万全であることを市民に対し示し、意見聴取の実施をしなければなりません。
　広瀬議員は「大企業でも漏えいが生じるなか非常に不安だ。初めての制度でもあり、詐欺の心配もある。市民説明を行ったうえで意見聴取を実施すべき」と求めました。

２．防犯カメラ250台増設　緊急時には警察が直接データ取得

　市は11年度より、犯罪の未然防止と犯罪発生時の迅速な対応等を目的に防犯カメラを、主な駅周辺に79台設置しています。
　さらに増やし未設置駅周辺に25台、45の小学校区に各５台、合計２５０台を来年４月から運用する計画です。
　新たに設置のカメラは無線通信式で、市職員がノートパソコンを現地に持参し画像を抽出しますが、枚方・交野両警察署にもパソコンを配置し、夜間・休日等で緊急を要する犯罪捜査のため、特に必要と認められるときは、警察職員が直接、画像を取り出すことのできる特例を定めます。
　広瀬議員は「いつでも警察がみられる状況はどうなのか」と指摘。これも市民論議が必要なものです。

３．市民理解を得られないまま美術館設置条例を提案へ

　枚方市は美術館専門調査検討員等の専門家の意見を参考に協議を重ね、美術館の名称、基本コンセプト、管理運営等について一定の方向性を取りまとめたとして報告しました。
　施設名称は枚方市立美術館とし「呼称」は行政が規則で定めるとし「庭園の森美術館」を予定しています。
　また、隣接する図書館と連携することで新たな美術館活動を展開すると、18年度からは一体に指定管理に運営を任せる予定。
　広瀬議員は、工事説明会は怒号により全く聞こえず説明会として成り立っていない。９月議会に条例を出さなければならない理由はなく市民説明を重ねるべき等、意見を述べました。

４．生涯学習施設への指定管理者導入、何のための意見聴取会か

　生涯学習と図書館の複合施設の指定管理者制度導入については、先行市への視察、評価及び課題の調査をすすめ、それらを踏まえて、市民・利用者の意見を聴取するとともに、具体的な導入方法について教育委員会と協議中と準備状況を報告しました。
　広瀬議員が広報では指定管理について全く触れず意見聴取会を案内したのは何故かと問うと、次長は「導入は決定事項」だと、市民の声を聞かない態度を示しました。

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