定例市会報告

2002 年 6 月

一般質問
「市民に番号　住基ネットシステム８月スタートは延期を」

中西議員一般質問

中西ひでみ議員の一般質問

　住民基本台帳法にもとづいて枚方市が、８月から住民基本台帳ネットワークシステムをスタートさせることに関して、中西議員は「国民すべてに番号をつけて、個人の情報をネットにのせて国が管理するものである。プライバシー侵害の危険が高く、国の保護法も未成立だ。この状態で先行してよいのか。当面導入を凍結せよ」と質問しました。
　これに対し、担当部長中司市町から「市民への周知は十分行い、必要な体制を整えていく、今の段階では凍結は考えていない」との答弁がありました。

後発医薬品拡大で負担軽減を　－　市民病院

　重なる医療制度の改悪で、病院にかかる市民の負担はますます増えるばかりです。
　病院での後発医薬品の購入について中西議員は「同じ成分・効用でありながら薬価が新薬に比べて約半分となる後発医薬品の使用を高めていくことは患者負担軽減にもつながる。市民病院でも後発品使用の拡大を図るよう改善を」と求めました。
　答弁に立った市民病院事務局は「扱っているメーカーが少なく安定供給に不安など困難もある。しかし、医療上の見地から使用領域を検討し可能な範囲で採用したい」と述べました。

御殿山駅周辺の道路問題解決は緊急

　御殿山駅周辺の道路状況について中西議員は、「駅周辺の道路問題、踏み切りの危険性、改善について何度も問いただしてきた。とりわけ、中宮団地に通じる上り坂は車の抜け道になっていると同時に、最近では関西外大移転に伴って歩行者の通行量が一段と増えて危険が増している。
　この道路は30年来解決できない状態のままの道路であり、早急の改善が求められる。計画道路の見通しを示してほしい」と要求しました。
　これに対して土木部長は「府道の渋滞で抜け道となり、さらに駅の乗降客が増えていることも認識している。地域の交通問題解決のための重要な路線と考えている。用地買収など多額の費用要するので財政状況を見ながら今後の検討課題としたい」と答弁しました。

駅にエスカレーター、エレベーター設置を

　中西議員はさらに、地域で行ったアンケート調査の結果を示しながら「御殿山駅のバリアフリー問題は緊急の課題だ。調査に答えてくれた8割の人が、階段が恐いといっている。エレベーター・エスカレーターの設置を鉄道会社に強く求めるべきだ」と問いました。
　土木部長の答弁は「交通バリアフリー法の成立にともない、鉄道事業者には駅舎や車両にバリアフリーの基準適合義務が課せられている。すでに事業者に対し要請をしているが、今後引き続き要請をしていく」と、従来の域をでないものとなりました。

自主活動に支援を

　利用されているお母さん方の抗議を押しきって図書館分室が廃止されて１年たちましたが、これに関して中西議員は、「御殿山図書館の一室を幼児コーナーにしてほしいというのは、今でも切実な要求だ。自主的な活動をしている母親たちの気持ちを組んで、ぜひ実現を」と要求しました。さらに「お話会に人を派遣するという約束だった。守られていないのは問題である。支援を行うべき」と質問。
　これに対する図書館長は「絵本コーナーはレイアウトの工夫等してスペース確保をしている。お話会に話し手の派遣はできない」と答弁しましたが、これは今までの図書館行政を後退させるものです。

火葬場建設はあくまで合意の下で

　火葬場建設問題について中西議員は「建設はあくまで周辺住民合意のもとに行うべきだ。現在、４自治会のうち半分が白紙撤回を求めている事実は重大である。計画を一時中断してでも住民との話し合いを重視する考えはないか」と質問。
　これに対し、担当助役は「誠意をもって話し合いをしている。計画の一時中断をする考えはない」と答えています。

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