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党市議団視察報告（8月6日〜8日）

市民が合併を拒否した街
　埼玉県　上尾市を訪問

　埼玉県内初の100万都市「さいたま市」（浦和・大宮・与野三市合併で2001年に誕生）に合併するか否かを問うた住民投票（2001・7月）で、投票者の6割が反対、「市民が合併を拒否した街」上尾市を訪問。
　市の担当者から話を伺いました。
　もともと、旧の3市に上尾市・伊奈町を加えた4市1町の合併プランは、1978年から「埼玉中心都市圏構想」として周辺自治体の長い間の懸案だったものです。上尾の議会や市長の考え方も一貫してこの方向で動いてきた歴史がありました。
　しかし先に3市が協議を先行させたことや対等ではなく吸収という形になることがブレーキになって、市長の考え方も「推進ではあるが無条件の吸収合併は望まない」と変わりました。こうした経過を踏まえて、さいたま市との合併を望む市民が中心になり「住民投票条例の直接請求が提出されたのです。
　条例成立後の上尾市は、広報を通じた情報を発信し、171回の説明会を開催しています。
　こうした行政の仕事とは別に、合併に賛成・反対の市民運動も大きく盛り上がり、運動団体が主催して両方の意見を述べ合う「市民討論集会」や2回の「ジョイント・ミーティング」を開催、行政も要請に応えて参加しています。
市民と一体となる地道な働きかけが「合併拒否」の結果になったと感じさせられました。

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