>> 目次
4市リサイクル施設専門委員会
住民の納得得られないまま報告会終了
4月25日、北河内4市リサイクル施設組合専門委員会による住民報告会が行われました。
専門委員会は、住民推薦の柳沢東京大学大学院教授、植田京都大学教授を含む7名の委員により、4市(枚方・寝屋川・交野・四条畷)で寝屋川市打上地域に建設予定の廃プラ圧縮処理施設の安全性に関する最終報告書をまとめました。
最終報告は、発生する有害化学物質は活性炭を通過させることにより、「90%除去できるから安全である」とする藤田委員長(大阪大学教授)に対し、柳沢委員と植田委員が論議不十分を訴え、意見書を提出していました。
住民からは、次々に質問が寄せられ、柳沢委員は質問に答え、「本件施設の立地が計画されている地域は、既に非メタン系炭化水素(揮発性有機化学物質)によって高濃度に汚染されており、新たな非メタン系炭化水素の発生も予定されている。
このような現状の下で、さらに大気を悪化させる可能性のある本件施設を計画地に設置することを、是認する合理的理由は見出せない。」との考えを述べました。
また、植田委員は「公共事業として行われる本施設の使命が『生体および環境影響を最小限にすること』にあるならば、それを証明しなければならないが、考え得る他の方法と比較して本施設が『生体とおよび環境影響を最小限』にするものであることについては、本委員会では論議されなかった。」と述べました。
質問の手が次々と挙げられるなか、わずか1時間半で報告会は打ち切られ、会場に姿を見せた寝屋川市の馬場市長に対し住民からは「納得がいかない」「もっと充分に説明を」との声があげられました。
|