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学校統廃合と校区弾力運用

子ども会議学習会での村野小学校・村野中学校の統廃合を体験されたお母さんAさんの発言要旨です。

1999年6月私たち村野中・小(そして北牧野小もですが)の子どもや保護者は自分たちの学校がなくなるかもしれないということを新聞発表で知りました。本当に寝耳に水のことでした。
2000年3月には村野小・北牧野小が廃校になり、01年3月には村野中が廃校になりました。
村野小・北牧野小・村野中学校の閉校はあまりにも早すぎました。昨日まで当たり前に通っていた学校に来年からは通えなくなる子どものショックは大変大きかったし、保護者は賛成派・反対派、いろんな意見が入り混じって親どうしの関係もギクシャクしました。
教育委員会は「学校規模適正化審議会」の答申を一貫して盾として「答申に反対する立場の意見は聞かない」と統廃合に反対の立場の意見を聞こうとしませんでした。小さな学校の子どもが切磋琢磨できない、そのためには答申を一刻も早く実行しないといけないと、答申をたった一つのよりどころとして押し切ったのです。
答申には次のようなことも書かれています。「本市においては15校の小学校の中学校通学区域が、2校以上の中学校の通学区域に分割されています。これらの学校は、中学校との接続関係について、地域の教育力が活用されにくいと思われる課題を抱えています。」
地域の教育力を中学校に継続するために小学校単位で中学校の通学区域を構成することが望ましいとしているのです。
統廃合の時にはこの答申を何よりも大事にした教育委員会が、今度は答申と異なる内容の弾力化をやろうとしています。当事者の声を聞かないやり方だけは一緒です。
私たちは統廃合の時も私たちの意見に耳を傾け、急いで決めないでといいました。今回の弾力化も地域の教育力以外にもたくさんの問題が考えられます。その一つ一つを教育委員会だけで決めないで欲しいのです。
村野小から川越小へ来た子は、東香里中へ進学するように言われていました。ところが東香里中が答申でいう大規模校になってしまうということがわかり、次の年には村野小から川越小に行った子はもと川越小の子とは離れて、もと村野小から桜丘小へ行った子たちが進む桜丘中へ行きなさいという事になりました。母校を失うだけでも大変な苦しみを味わう子どもたちが進学先の中学校をまるでゲームの駒を扱う様に移動させらました。
校区のお母さんに弾力化のことを話したら1番に「そんなことするなら村野中を元に戻してからにして欲しい」という声が返ってきました。村野中がなくなってさえいなかったらという声を私はたくさん聞いています。いったんなくなってしまったものは元には戻りません。弾力化に走る前に教育委員会はあの時の統廃合校の関係者にきっちり説明をする必要があると思います。「あの統廃合は何だったのか」ということです。   (A)

 

 


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