>> 目次
市町村合併を考える
(5)住民サービスと負担
合併は住民みとって大きなメリットがあると言われていますが、本当にそうでしょうか。実際に合併を先行した自治体では、合併の際には「サービスは高い方に、負担は低いほうに」と決めてスタートしても、公共料金の値上げやサービスの低下が起きている例が報告されています。
「さいたま市」では、国民健康保険料が高い方に合わされて住民から不満があがっていますし、兵庫県篠山市では、特例債を利用して「市民センター」「駅周辺整備」など大型事業を進めた結果、市の借金が大幅に膨れ上がり、これを保育所や小学校の統廃合や公民館使用料の統一化による有料化など「行革」で切り抜けようとしています。研究者の中でも、過疎地域の合併と違って、大都市間での合併はデメリット大きくメリットは少ないという結論が出されつつあります。
枚方・寝屋川・交野の行政水準は別表の通りです。先行の市の例にも学びながら、期限に左右されることなく慎重に挑む必要があります。
|
枚方市
|
寝屋川市
|
交野市
|
人口(73万人) |
40万人 |
25万人 |
7万6千人 |
合併後の議員数 |
31人(現行36人) |
19人(現行34人) |
6人(現行19人) |
水道料金(10u) |
993円 |
1,124円 |
1,250円 |
下水道料金(20u) |
1,967円 |
1,620円 |
1,620円 |
放課後児童対策
(留守家庭児童会)
料金(月額) |
第1子 9,200円 |
第1子 7,000円 |
第1子 3,000円 |
幼稚園保育料 |
110,000円 |
90,000円 |
88,000円 |
|
|
|
|
|
|