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小・中学校の卒業式・入学式での強制やめよ

日本共産党市会議員団、中野教育長に申し入れ

 今年も小・中学校の卒業式・入学式の季節を迎えますが、日本共産党枚方市会議員団は、二月三日、これらの行事に関し、枚方市教育委員会が「日の丸・君が代」の問題で、こどもたちや教職員の心情を無視し、踏みにじるような取り組みを行わないように申し入れを行いました。

 申し入れの概要は次の通りです。

  1. 「日の丸・君が代」は、歴史的背景により、児童・生徒・保護者、来賓の中には良心に従って「日の丸・君が代」を受け入れられないと考える方が少なからずいます。それにも関わらず、枚方市教育委員会が「日本の伝統である」事や「学習指導要領に記載されている」事等を理由に個人の良心を侵害する事は憲法に違反し到底許されるものではありません。
     枚方市教育委員会は、法制化審議における首相や文部大臣答弁に従い、「歌う自由」も「歌わない自由」も強く保障することを求めます。
  2. 卒業式・入学式における「フロアー形式」は子どもたちを主役とし、各学校が工夫を積み重ね保護者にも大変好評を得ているものです。一方で教育委員会が「卒業式は儀式としてふさわしい厳粛な雰囲気の中で実施すること」との指示を出していますが、問題は「フロアー形式」など各学校の独自の取組を認めず、画一的な学校教育の在り方を推し進めていることです。「個性尊重」「学校独自主体的な取り組み」を保障すべきです。

 この申し入れに中野教育長は「厳粛な式の運営に協力してほしい」と述べるに留まりました。


2003年2月3日
枚方市教育長
中野一雄 様
日本共産党枚方市会議員団
団長 西村たけし

枚方市立小・中学校の卒業式・入学式について(申し入れ)

 2003年も1ケ月が過ぎ、今年もまた卒業式・入学式の季節を迎えました。これらの行事に関し、枚方市教育委員会が式の主役である子どもたちや教職員の心情を無視し、踏みにじるような取り組みを行わないよう、ここに申し入れを行うものです。

(1) 「日の丸・君が代」は、法制上確かに国旗・国歌となりましたが、過去における日本の侵略戦争と分かちがたく結びついたその歴史的背景により、児童・生徒、保護者、教職員、来賓のなかには、良心に従って、「日の丸・君が代」を受け入れられないと考える方が少なからずいることは、ご承知の通りです。
 それにも関わらず、公的機関である枚方市教育委員会が、「日本の伝統である」こと、また、「学習指導要領に記載されている」ことなどを理由に、個人の良心を侵害することは、学習指導要領の上位に位置する憲法に違反し、到底許されることではありません。
 枚方市教育委員会においては、「国旗・国歌法」法制化審議における首相・文部大臣答弁に従い「歌う自由」も「歌わない自由」も保障することを強く求めます。
(2) 卒業式・入学式におけるいわゆる「フロアー形式」は、子どもたちを主役とし、各学校が長年の経験から工夫を積み重ね、保護者にもたいへん好評を得ているものです。
 一方で、枚方市教育委員会が各学校長に発した、「卒業式は儀式としてふさわしい、厳粛な雰囲気の中で実施すること」との指示について、厳粛な卒業式を求める意見は児童・生徒や保護者の中にもあり、わたしたちも完全に否定するものではありません。
 しかし、問題は「フロアー形式」など各学校独自の取り組みを認めず、最近の文部科学省や教育委員会がもっとも否定しているはずの「画一的」な学校教育のありり方を、枚方市教育委員会が押し進めていることです。
 教育改革における「個性尊重」「学校独自の主体的な取り組み」が口先だけり方便に終わらないようにしてください。

以上

 


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