発足してから一年余となる小泉内閣は、当初の国民の期待を大きく裏切り、いまや暮らしと経済のかじ取りもできない状態に陥っています。
医療制度の改悪に加えて、今後さらに消費税の増税などの計画もされているという、まさに冷酷無比の政治が続いています。
このことは、市民の生活に多大な影響を及ぼしています。
長引く景気低迷の中、暮らしはますます大変な状況です。
市民生活を国の悪政から守るために、枚方市が果たすべき役割は大きいものがあります。
今年度の市営運営と当初予算に対して、昨年要望書を提出していますが、この実現を求めるとともに、今日時点で市民要求の強い項目、緊急に取り組むべき事項に限って要望書をまとめました。
主旨をご理解のうえ、9月補正予算でその実現を図られるよう要望いたします。
1、 住民基本台帳ネットワークシステムは、住民を守る行政としての役割を発揮し、当面凍結すること。
2、 不況対策について
1) 中小商工業振興条例を制定すること。
2) 市の官公需は、市内中小業者に優先発注し、分離分割発注も積極的に進めること。
3、 国民健康保険について
1) 生活困窮者に対する緊急、臨時の減免要綱を設けること。
2)滞納者に対する資格証、短期証の発行は行わないこと。
3) 国民健康保険課職員の大幅増員を行うこと。
4、 高齢者施策について
1) 介護保険について
・負担増とならないよう、国に制度改善の要望を行うこと。
・減免制度の拡充を行うこと。
2) シルバーパスの早期実現をはかること。
3) 交通バリアフリー法に基づく「基本構想」を早期に策定すること。
4) 老人入院見舞金廃止にともなう経費は、すべて高齢者福祉のために使い、特に医療助成にかかわる独自の施策を行うこと。
5、 障害者施策について
1) 10月からの支援費申請に関し、障害者・家族への周知を徹底するため、説明会の開催等きめ細かい対応と、申請困難者へのフォローシステムを確立すること。
2) 支援費制度によって提供されるサービスが適切に行われるよう、基盤整備を拡充すること。
3) 支給決定を行う聞き取り調査は、ケースワーカーだけの判断ではなく、総合的な審査判定機関を設置すること。
6、 子どもと教育について
1) ふれ愛フリースクエア事業は、校区間格差をなくし、教育委員会が個々の運営に責任をもてる体制に充実させること。
2) ふれ愛フリースクエア事業では、児童の遊びを指導する児童厚生員を適宜配置すること。
3) 学校施設の改修について、早急に各学校の調査を行い危険度の高い箇所については、年度内に修繕を行うこと。
4) 老朽化した公立保育所について、実態調査を行い、幼児に危険を及ぼすなど緊急を要するものは直ちに修繕を行うこと。
5) 本庁の保育所入所受付窓口には、保護者の相談に十分対応できるよう、社会福祉主事任命資格を有する正職員を配置すること。
7、 街づくりについて
下水道整備の遅れた地域で、きれいな農業用水を確保するために、竹炭を水路に敷くなど具体的な対策を行うこと。
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