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枚方官製談合事件で、検察側は初田元府議に
収賄と談合で懲役5年・追徴金3千万を求刑


 枚方市発注の第二(東部)清掃工場建設をめぐる官製談合事件で大林組から3千万円を受け取った収賄と官製の競売入札妨害(談合)に問われた枚方市選出の初田豊三郎元自民党府議の論告求刑公判が大阪地裁(樋口裁判長)で2月2日午前10時から12時までありました。
 検察官の意見として「争点は2つであり、一つは談合、二つには収賄であった」と切り出しました。
 「談合については明らかで、大林組と連絡もしあっていた」とし、大林組の森井元顧問らの証言を引用し、その証言が信用できるのか数点確認しました。例えば プラント(焼却炉)と建屋を分離分割して発注した件でも森井証言には信用性があると述べました。検察側は「極めて悪質な談合で、反省の態度が見られない。被告の役割も重大。積極的に高額なわいろを要求した。動機に酌量すべき点はない」と懲役5年、追徴金3千万円を求刑しました。

弁護側、執行猶予付き寛大な判断を訴え

 最終弁論にたった初田元府議の弁護士は、メトロ会談(注1)は事実だが「天の声」はなかった。談合の共謀はなく、便宜も図っていない。談合をさせないためにという理由で分離分割を提案したのは平原元大阪府警部補(懲役2年2か月確定)だと主張しました。引き続き弁護士は三千万円を受領したことを認め、政治家として金を受け取ったことは許されないが、市議(当時)の影響力をなくすためだった。被告に契約などに関して職務権限はなく、関連性がないと主張しました。
 最後に先輩府議から府会議員に出ないかと言われ5千万円必要であったと述べ、初田元府議の最金の生活状況が述べられました。弁護士は「執行猶予付きの寛大な判断を」と裁判長に訴えました。
 初田被告の判決は、4月28日(火)午前10時、大阪地裁603号法廷で言い渡されます。
 議員団から西村・石村各議員が傍聴しました。

(注1)メトロ会談とは平成11年末、大阪市内のホテルメトロで当時の中司市長、初田市議、大林組森井顧問が集まり大林組に取りまとめを依頼。中司市長は別の市議の談合問題があり意見交換が目的であり天の声をだしていないと主張している。

枚方官製談合事件のあらまし

第二清掃工場の建設にあたり、市長・府議・府警警部補・大林組関係者が逮捕・起訴される
2007年6月18日
大林組顧問「森井繁夫」大阪府警捜査二課警部補「平原幸史郎」談合罪で起訴
6月21日 小堀副市長を起訴
6月22日 初田大阪府議を談合で起訴
7月13日 初田大阪府議を収賄罪、森井大林組顧問を贈賄罪で追起訴
8月20日 中司市長を談合罪で起訴


小堀元副市長に1年6か月求刑
弁護側は、無罪を主張


 小堀被告の結審は2月2日午後2時半から6時前まで行われました。
 検察官の意見は、事実関係を一つひとつ確認していきました。
 弁護側からは、3人会議(初田被告の家で勉強会と称して中司元市長、平原元大阪府警警部捕、が何度もあって協議していた)のことは全く知らされておらず、一度も参加したことがなく中司元市長との共謀はない。検察側は平原元大阪府警警部補の供述をもとにしている。いつ、どこで誰と小堀被告は共謀したのか分からない。予算を決定しているの別の助役であり、清掃工場の契約においては、元理事が設計協議や発注方式など多くを提案・発言している。事業費の積算でも小堀被告は参加していないと主張し無罪を主張しました。
 小堀被告の判決は4月27日(月)午後3時、大阪地裁603号法廷で言い渡されます。


 


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