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障害者の負担、市独自軽減が一部実現


 障害者自立支援法が4月1日から施行され一部実施に続き、10月から本格実施されます。
 自立支援法は、2005年10月31日、特別国会において、与党の自民党・公明党が、日本共産党などの反対を押しきって可決、成立させたものです。
 身体・知的・精神の3障害にたいする福祉サービスの提供の一元化など関係者の声を反映した部分もあります。しかし、障害者福祉にも、“自己責任”と“競争原理”を徹底して、国の財政負担の削減をおしすすめようとする小泉「構造改革」のもとで、多くの問題点を抱える制度となっています。とりわけ重大な問題は、利用料は能力に応じて負担するという「応能負担」原則を、利用したサービス量に応じて負担するという「応益負担」へと転換したことです。
 障害者が人間としてあたりまえの生活をするために必要な支援を、「益」とみなして負担を課すという「応益負担」は、憲法や福祉の理念に反します。障害が重い人ほど負担が重くなり、負担に耐えられない障害者はサービスを受けられなくなる事態が起きています。
 法案は成立しましたが、自治体には、憲法25条が保障する、障害者が人間らしく生きる権利をまもる責任があります。
 このような中で、10月実施に向けて、全国でたくさんの市で独自の軽減策が実施されています。
 日本共産党議員団では市議会の中で、重い利用料負担のためにサービスが受けられなくなる事態が起きないよう、枚方市に対して独自の負担軽減策を求め続けてきました。
 枚方市でも9月議会で左表の「移動支援事業」において、大阪府市長会案よりも負担を軽減した上限額が決定されました。
 これによって市民税非課税世帯で2千円が1千円に、市民税課税世帯で4千円が2千円となります。現在1200人の方がこのサービスを受けています。

自立支援法による10月からの利用者負担
事業名 利用者負担 備考
必須事業 相談支援事業 無料 現状の無料制度が継続されます。
コミュニケーション支援事業 無料 現状の無料制度が継続されます。
日常生活用具給付等事業 大阪府市長会案 平成21年3月末までの経過措置
現状は応能負担 10月から応益負担(1割)になります。ただし、上限月額を設けます。
(1)生活保護世帯……0円
(2)市民税非課税世帯……12,000円
(3)市民税課税世帯……24,000円
電磁調理器 火災警報器が精神障害者にも対象者が拡大されました。ストマ用装具等が追加されます。
移動支援事業 大阪府市長会案 枚方市独自の負担認定(平成21年3月末までの経過措置)
現在は応能負担 応益負担(1割)
(1)生活保護世帯……0円
(2)市民税非課税世帯……2,000円
(3)市民税課税世帯……4,000円
本人課税に着目した上限月額
(1)生活保護受給……0円
(2)市民税非課税……1,000円
(3)市民税課税……2,000円
地域活動支援センター機能強化事業 相談利用 無料
サロン的利用 無料
創作的活動、機能訓練 無料
入浴利用のみ光熱水費相当額の実費
現状継続
その他事業 カ、日中一時支援事業 1日……1,000円
半日……500円
新規事業……障害児の放課後保障を行うタイムケア事業など
その他の既存事業については、現状を継続します。


 


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