2002 年 9 月
第二名神自動車道の建設促進に関する意見書
名神高速道路は、昭和40年に全線開通した我が国最初の高速道路であり、現在までさまざまな面で我が国の発展を支えています。しかし、近年の自動車通行量の増大により日常的な渋滞を起こしており、その影響で、迂回路となる本市内の主要幹線道路においても著しい渋滞が見られます。こうした状況から、今や名神高速道路は高速道路としての機能を十分に果たしているとは言えず、将来の交通需要に対応することが困難であることに加え、経済効率性や沿道環境に大きな影を落とすことが憂慮されます。
こうした事態に対応すべく建設が進められている第二名神自動車道は、我が国の社会・経済活動の振興や防災の観点からも、都市再生や活力あるまちづくりに大きく寄与するものであり、早期の完成が望まれています。
しかし、先日、国の道路関係四公団民営化推進委員会において、高速道路整備計画のうち未整備区間の凍結及び道路規格の見直しを含んだ再検討を求めるという、看過できない趣旨の中間報告がなされました。
そもそも第二名神自動車の建設は、国のグランドデザインに沿って長期的かつ総合的な観点からその必要性が判断されたもので、単に事業の進捗状況や採算性のみで見直されるべきものではありません。21世紀における国及び地方の健全な発展のためにも、さまざまな機能を有する第二名神自動車道の建設は、緊急かつ重要な事業です。
よって、政府は、法に基づき決定された第二名神自動車道の建設について、早期完成を目指し、着実に事業を推進するよう強く求めます。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。
平成14年9月27日 枚方市議会議長 中 村 巧
〈提 出 先〉内閣総理大臣、国土交通大臣
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