○ 中司前市長に対する退職金返納問題で全員協議会開かれる

…問われる議会の見識　党議員団は返納は当然と主張

　枚方市は前市長の談合による有罪判決を受け、２・３期目の退職金の全額約5200万円の返納を求める方針を示し、退職手当審査会に諮問。審査会は昨年12月11日に返納が妥当との答申を出しました。
　これを受け、市長は12月議会の最終日に全員協議会を招集、答申内容の説明を行い、１月29日に議会質疑が行われました。
　10人の議員が質疑を行い、共産党議員団からは広瀬議員が質問に立ち、あらためて前市長がどのような犯罪行為に手を染めたのか明らかにするとともに、竹内市長に対しては毅然として返納を求めよとせまりました。
　しかし、返納させよと主張したのは広瀬議員と平和・市民の議員のみ。
　他の８名からは、財政再建を成し遂げた現職時代の功績を考慮すべき、市長辞職によりすでに社会的責任をとっている、冤罪と主張しているのにどうなのか、裁判では一貫して否認を続けているのに判決に頼って判断すべきでない、返納を求めれば生活を困窮させてしまう、非人道的だ、裁量権を働かせ３期目分だけ求めたらどうかなど、意見が相次ぎました。
　市長は「答申どおりに対応する」と述べたものの「談合は許せない行為であり請求は妥当」という毅然とした姿勢は最後までとりませんでした。
（広瀬議員の質疑内容の要旨は以下の通り）
　審査会の答申内容は、きわめて当然のものである。功績を考慮すべきとの意見があるが、功績に対する評価は様々であり、財政さえ黒字化すれば評価できるというものではない。
　審査会がこうした主観的・抽象的な基準ではなく、客観的基準で考えるべきとしたのは納得できる判断だ。職務に関わる犯罪行為を絶対許さないという強い決意で返納を求めるべきである。
　また、市として2度と談合問題を起こさないという立場で総括がきちんとなされていないことが市長の答弁のあいまいさにもつながっている。今後も調査を行い、市民に明らかにすべきと考える。

○ ３月市議会開催

　3月議会が2月24日から開かれています。
　24日初日には、市長の市政運営方針が示され、3月３日からはこれに対する各会派の代表質問が行われました。議員団からは広瀬議員が質問を行いました。「運営方針」に対する議員団の意見、広瀬議員の質疑内容などは順次報告をいたします。
　また同時に示された来年度の当初予算は一般会計総額1225億円。
４月から中核市に移行する関連の費用が計上しているために過去最高の予算額となりました。
　市民生活に関わっては、子ども医療助成の年齢拡大や留守家庭児童会室保育料の軽減などが含まれますが、一方であいかわらず公立保育所の民営化や新名神建設にかかわるものなど問題のものもあります。
　予算審議は3月12日から。つつみ議員が予算特別委員として奮闘します。

あなたのご意見、ご感想をお聞かせ下さい。>>