定例市会報告

○ 委員協議会報告

　市議会では、５月28日から４日間、各委員協議会が開かれました。その一部を報告します。

（厚生委員協議会）

福祉避難所ようやく設置…市立総合福祉会館（ラポールひらかた）に
　市の防災計画では、避難所生活が困難で特別の配慮が必要な高齢者や障害者等が安心して生活できるよう整備した福祉避難所の選定に努めるとしています。
　今回、市は市立総合福祉会館（ラポールひらかた）を福祉避難所として選定しました。それに伴い、もともとラポールに指定されていた第一次避難所を、６月から「メセナひらかた」に変更するとの報告。
　石村議員が質疑を行い「党議員団が求めてきた福祉避難所がようやく設置されることは喜ばしいが、第一次避難所となるメセナの備蓄品などの対応や地域周辺への周知はどうなっているのか」「重度障害者や寝たきり高齢者など一次避難所を経ずに直接福祉避難所に行けないか」など問いました。
　それぞれ「備蓄品は他の避難所と同様に対応していく。自治会への説明も行っている」「福祉避難所は二次的避難所に位置づけられており、準備が整い次第開設するので、個人で直接行っても受け入れ態勢が整っていない可能性がある」と答弁がありました。
　とりあえず一箇所、不十分ながら福祉避難所が設けられたことは評価しつつ、さらに十分な整備が必要です。また、こうした福祉避難所はもっと増設が必要であり行政としての迅速な対応が求められます。

（文教委員協議会）

学校規模適正化実施プランで川越小はすべて東香里中へ
　教育委員会は、学校規模などの適正化を推進するための「基本方針」に基き、「学校規模適正化実施プラン」を毎年策定しています。
　今年度は、「一小一中」の接続関係の改善のため、川越小学校から桜丘中学校への通学区域をすべて東香里中学校に変更すると報告がありました。
　平成12年に旧村野小学校、旧村野中学校が統廃合され、この地域の子ども達は、進学する中学校が、村野中から桜丘中と東香里中になったという経過があります。
　すべて東香里中と変更になることで、登校時間が増えるとか畑や田んぼをぬって行くことへの不安の声があがっています。生徒や保護者はもちろん地域への丁寧な説明が求められますし、子どもの安全を第一に考え、もっと柔軟な対応ができないのか疑問がのこります。

（建設委員協議会）

淀川渡河橋の実現性を調査
　建設委員協議会では、新名神高速道路の事業について進捗が報告されました。
　広瀬議員は「新名神建設事業の必要性に疑問の声があり、地権者対象の個別相談会でも参加者から不安の声が出されている。国が決めたからつくるということではなく、不安の声にきちんと応えるべき」と発言。
　また、市域を通過するだけでメリットがないと言われるなか、今回の報告では淀川渡河橋の件で調査委託（約４００万円）するとしている点について、何を調査するのかと問いました。
　土木部長から「ネクスコが設計に入るので、そのなかに盛り込んでもらえるよう、併設の可能性を検討する必要がある、また、枚方市域だけでなく交通量の変化なども調査したい」と説明がありましたが、　広瀬議員は「市としてすでに都市計画決定をしているもの（牧野高槻線の淀川渡河橋）があるが優先順位をどう考えているのか」と問い、新たな高速道路の併設橋の調査に疑問を呈しました。
　土木部長は「どちらが優先かではなく、橋の実現性を第一に考えている」とし、調査概要についての中間報告を今後の協議会で示すと述べました。
　内里高野道線は掘割方式を見直す方向で府が検討しており、年度内に枚方市の都市計画審議会に提案される見込みです。