定例市会報告

○ 市民の命を守り、暮らし応援の市政を…広瀬議員が、代表質問を行いました。

○市長選挙で示された市民の思いふまえ、政治倫理条例の制定を
　今度の市長選挙では、談合事件で係争中の前市長の復活を許してよいのかが大きな争点となりました。
　しかし、所信表明では、清潔、公正な市政をどうつくるのか全く示されていません。
　広瀬議員は「他市の政治倫理条例には、『職務関連犯罪で有罪が確定した後の措置』なども規定されている。有罪判決を下されても失職しない場合に、公職にある市長がその地位に居続けてよいのか。市長選挙の結果を踏まえ検討すべきではないのか」と問いました。
　竹内市長は「政治家自身の政治的な身の処し方につきましては、本人の道義性や倫理観による。こうした政界のルールを担保する仕組みとして条例を制定する意義や有効性については今後、議論を深めなければならない課題」と答えました。

○保育所民営化・幼稚園の統廃合計画より、待機児童解消計画こそ示すべき
　市長は所信表明で「待機児ゼロ」を打ち出すと同時に、待機児童解消のために引き続き保育所民営化をすすめ、公立幼稚園の統廃合計画を年度内に発表するとしています。
　また、「待機児ゼロ」と言いながら、４月当初のみを目標に据えて取り組むとしており、これでは深刻な課題を解消することは出来ません。　

○子育てに重い負担が…78世帯が兄弟別々の保育園に
　広瀬議員は、「現在、保育所に入っていても兄弟別々の保育所に通う世帯は78世帯もあり、子育てに重い負担を強いている。平成25年度以降については定員増の計画も示されておらず、民営化や幼稚園統廃合計画の発表よりも待機児童解消計画こそ示すべきだ」と求めましたが、市長は既定の方針を繰り返すのみで、本気でこの問題を解決する姿勢を示しませんでした。

○特別養護老人ホームの待機解消へ市長のリーダーシップの発揮を
　平成23年３月末現在、特別養護老人ホームの待機者は市民だけで９６０人となっています。
　しかし所信表明では、地域密着型介護老人福祉施設の整備など計画的にすすめると述べられているだけです。
　広瀬議員は「大規模の特別養護老人ホームの必要性はあると考えているのか」と問いました。市長は「適切な施設整備が必要」と必要性については認めましたが積極的に自ら数値を上げようとはしませんでした。
　広瀬議員は、「これまで大阪府がストップをかけてきた大型の特別養護老人ホームの建設も自治体の判断で計画に盛り込めることになった。補助金については圏域での調整となることから市長がリーダーシップを発揮すべき」と求めました。

○防災計画は直ちに見直し、進捗管理の徹底を
　市長は防災計画を見直すと述べましたが、国や府の計画改定を受けて見直すというもので市独自の積極性はありません。災害対策基本法の第42条では、毎年、地域防災計画に検討を加え、必要があると認めるときは修正しなければならないと定めていますが、枚方市の防災会議は年に１度も開かれていません。
　広瀬議員は「計画の進捗を管理し、早期に見直すべきだ、福祉避難所を選定するとされているのに未だに実施されていない。重要性をどう認識しているのか」と問いました。
　竹内市長は、福祉避難所については、障害のある方や認知症などケアを必要とする方のための早期に体制を整備すると述べたものの、計画の見直しは従来どおりの見解を示しました。

○被災地の瓦礫処分は住民合意で
　被災地支援は重要ですが放射能の残留について不安もある。瓦礫処分については、市民に黙って受け入れることのないようにと求めました。
　市長は「市民に黙って受け入れない」と明言しました。