中学校給食を求める請願
賛成も反対もできず審議未了廃案に
3月7日、文教委員会が開催され「中学校給食の早期実現を求める請願」(12月議会に提出)の審査が行われました。
12月の委員会は、他会派の委員より子どもたちや保護者などへの意向調査の実施や他市の残菜の状況についての調査が求められ継続審査となっていました。
今回の委員会には小学5・6年生と中学生の各学年1クラスを抽出してアンケートを実施した結果が報告されました。
管理部長は中学校給食の導入についての考えを問われ「英語教育、少人数指導、トイレ整備等を始めとする多くの課題がある。中学校給食もその一つだが、多額の経費を要するし、今回のアンケート結果に示された児童・生徒の思いも考慮していかなければならない」と答えました。
広瀬議員は、管理部長の答弁に対し「子どもの思いを考慮するとのことだが、学校給食法をふまえ、教育としての対応をすべき」と述べました。
また、中学校給食は残菜が多くもったいないとの意見があることに対し、残菜を減らす取組を「推進している他市の事例を紹介し、食育としてすすめるべきと求めました。
広瀬議員は、大阪府が中学校給食を実施する自治体への支援策を打ち出すなか、教育委員会としてもしっかり議論すべきだと求めました。
南部教育長は「何を優先していくのか論議するが、共同調理場の建てかえが優先」との考えを示しました。広瀬議員は「他市では小中合わせた共同調理場もある。教育委員会として実施の方針を持ったうえで大阪府の支援策が活用できるものとなるよう求めるべきで、議会として請願を採択し、教育員会の姿勢を変えることが必要だ」と請願の採択を求めました。
また「府の支援策を受け、新たに12市町が実施に向け動き出したが、これらの自治体が実施すれば56.9%の実施率となることからも、今こそ実施に踏み出すべきだ」と主張しました。
委員会では、広瀬議員が請願の採決を求めましたが、継続審査となりました。今後、委員会は開かれないまま、審議未了廃案となる見込みです。
小中学生へのアンケート結果
小学生 |
賛成 33.5% |
反対 65.5% |
中学生 |
賛成 43.8% |
反対 55.4% |
小学生の反対理由 |
中学生の反対理由 |
(1)弁当の方が良い |
23.3% |
(1)給食当番がいや |
20.3% |
(2)給食当番がいや |
18.5% |
(2)弁当の方が良い |
16.9% |
(3)嫌いなものがでる |
15.0% |
(3)嫌いなものがでる |
13.2% |
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