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ドキュメンタリー「教育と愛国」を鑑賞しました…つつみ議員
(2024.06.07)
6月2日、ドキュメンタリー映画「教育と愛国」の上映会(「教育と愛国」を上映する会主催)に議員団からつつみ議員が参加しました。
映画は、大阪・毎日放送で20年以上にわたって教育現場を取材してきた斉加尚代ディレクターの作品であり、礼儀正しいあいさつはどんなあいさつでしょうかといった、道徳の授業から始まります。まず、ここに違和感を覚えます。
次に、小学校の道徳の教科書が国の検定前にはパン屋さんだった場面がなくなり、パンは和菓子屋のまんじゅうに変わっていたという問題、中学校の歴史教科書の「慰安婦」や「強制連行」といった内容について圧力がかかった問題を取り上げ、政治が教育に介入し、教育が政治家の思惑によってゆがめられていく内容が丁寧に描かれていました。
戦前「軍国主義」へと流れた反省から、戦後の教育は政治と一線を画してきました。しかし、安倍政権下で教育基本法が改定され「愛国心」が盛り込まれ、以降「教育改革」「教育再生」の名のもとに教科書検定制度にも圧力がかかります。
大阪の維新府政による教育改革についても、当時の大阪維新の会の松井知事と安倍首相が握手を交わし「教育は政治家の力で改革していく」と目指す方向を確認。その後、大阪府議会は教育に関する条例を次々に可決していった状況がリアルに描かれていました。
教育再生を目指す市長たちの「教育再生首長会議」が安倍首相との意見交換会を行った際の記念写真には、伏見市長も笑顔で映っていて枚方の教育にも不安が広がります。
「政治的中立」を強く求められ自由にものを言えない教育現場の息苦しさの原因が今の政治にあると改めて感じました。
上映後、久保敬さん(元大阪の教師。大阪市立小学校在任中、コロナ禍にオンライン授業の実施を指示した松井一郎大阪市長に対して「提言書」を送付。2022年に定年退職)と斉加さんとの対談がありました。
点数と評価を求められる学校現場、考えない国民づくりがすすめられ、現代版の愛国教育となっているなど、まだまだお2人の話を聞いていたいと思う内容でした。
(つつみ議員 記)
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