日本共産党 枚方市会議員団 日本共産党
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市政ウォッチ


公共交通アンケートに457の回答をいただきました(2020.01.29)

 日本共産党議員団が昨年11月から1月20日まで取り組んだアンケートの結果を報告します。アンケートは45全小学校区から寄せられました。ご協力ありがとうございました。
 議員団では今回のアンケート結果をさらに分析するとともに、25日の「まちづくりとしての地域公共交通を考える学習会」や市民との懇談を重ね、公共交通の政策化に取り組んでいきます。 年齢層は70代が53%、80代が21%、60代が17%、30代〜50代が7%です。
 このアンケートで暮らし向きが見えてきました。公共交通を利用する目的の第1位が買い物や病院など実用的なものでなく、「趣味・交友」ということ。みんな豊かに生きがいを求めているということです。
 枚方市は高齢者バスカード事業を廃止した代替え事業として、身近な場所での居場所つくりにとりくみましたが、高齢者が求めているのは、やはり自由に外出できるための公共交通運賃助成ということです。
 アンケート結果でも約9割が公共交通の運賃助成を求めていることからも明らかです。
 駅から近い方でも、公共交通を利用するのを控えている傾向があります。その理由は料金が高いことにあります。外出すればするほど生活を切り詰めなければならない、厳しい生活実態が伺えます。
もう一つの課題は、高齢や体が不自由なために外出できないという方が多くおられます。
 記入欄の「私はどこにも出かけられません」という文面に胸が詰まりました。この切実な声にどう答えるかです。
 そのためには様々なハードルを少しづつ下げていくことが大切です。一人で出かけられない方にどう寄り添うか、乗り換えが多すぎる、バスの段差が怖いなどの声にこたえるには乗り合いワゴンなどで対応するなど、考えていく必要があります。

  健康で文化的な生活を送るために…交通権を保障す
  る枚方のまちを
  交通権は「現代社会の移動の権利」で「交通権保障」は日本国憲法の「基本的人権保障」とりわけ憲法25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」としています。これをもとに枚方市は各施策を市役所や保健センター、体育館、図書館などで実施しています。
 ところがアンケート結果では、総合体育館や中央図書館に行けない、御殿山美術センターに行きたい、市民病院に必要な時に行きたいなどの声が多く寄せられています。多くの市民が公共施設に行く交通手段がない、バス・電車を乗り換えていくには経済的に不可能など、交通権が保障されていないためにこの権利を奪われている市民が多くいることが明らかです。
 今後さらに高齢化が進む中で、市民が健康で文化的な豊かな生活を送るために交通権の保障は待ったなしの課題です。
「まちづくりとしての地域公共交通を考える」交通権を保障した地域社会をつくろう…議員団が学習会(2020.01.29)

「まちづくりとしての地域公共交通を考える」交通権を保障した地域社会をつくろう…議員団が学習会 この間、高齢者バスカード事業が廃止され、運賃助成を願う声と、公共交通空白地域での公共交通の整備が強く要望されている中で議員団は議会でその実現を求めてきました。また、昨年11月から1月20日までの期間で公共交通アンケートに取り組んできました。
 1月25日に地域交通における基本的な考え方を明らかに、地域交通を確保するための運動のすすめ方を考える学習会を開催しました。 また、アンケートの結果についても中間まとめを報告しました。
 講師の可児先生には、旧運輸省に入庁し、国の交通政策に携わり、その後、岐阜市企画部総合交通政策室で路面電車廃止からコミュニティバス実現に住民とともに取り組み、現在は研究者として交通権を保障する公共交通政策に取り組んで来た経験と国や全国の状況などについてわかりやすく講演していただきました。以下要旨を紹介します。
 深刻で切実な交通問題を引き起こした要因
1.交通は基本的な人権ととらえ、交通権を保障することが国・自治体の責務として考えられてこなかった。
2.戦後75年の交通政策の誤りが、現代日本の交通問題を深刻にした。
3.地域住民の参加と自治という憲法の理念である地方自治の本旨をいかした政策がなかったため、交通問題を深刻化させた。
 以上のことから、公務員は憲法の理念を実現する公務労働に誇りをもって地域に入り、住民の声を聞き、地域の課題を理解し、課題解決のための政策を創る大きな力になってほしい。
 交通は基本的な人権という理念を掲げ、住民の参加で本質を捉えた持続可能な地域交通政策を市民、行政、交通関係者などとの協同で創りあげていくことが大切であるとしました。

 枚方市への提案
 可児先生には事前に議員団と懇談し、枚方市交通計画を分析し、市内全域を3日間現地視察して提案していただきました。
枚方市の交通への提案        (基本)
 枚方市の交通不便地域の解消などを含めたバス再編などの計画づくり(徒歩、自転車、公共交通なども含めた地域公共交通網計画)と具体的な取組を住民や交通事業者、行政、医大バスなどと協同して、きめ細かい地域(生活圏域単位)で話し合いを進めることが大切だと考えます。
 枚方市の交通への提案       (施策)
 日常生活において交通が不便である生活圏域で、地域住民や交通事業者、行政などが協同してバス交通体系を考える社会実験をはじめたらどうでしょうか。
 ワークショップの意見を踏まえて、コミュニティバスの導入、パークアンドライドの導入、公共交通乗継ぎ割引運賃の検討、高齢者のためのバスの導入などについて早急に具体的な検討を協同で進めることを提案します。
議員団主催で「公共交通学習会」を開きます(2020.01.16)

 議員団主催で、「学習会」を開きます。
ぜひ、ご参加ください。
 
 枚方市では、高齢者の外出支援策(バスカード購入補助)が廃止され、バス路線の廃止・便数削減もあって地域交通の不便さが増大しています。
 高齢化がすすむ中で、外出支援や公共交通の充実が急速に求められてもいます。
 問題を、ともに考え市民の交通権を守る取り組みを、ご一緒に広げましょう。
  
  1月25日(土)午後1時30分〜3時30分
  場所は、市民会館第5集会室
  講師は 可児 紀夫 さん(愛知大学非常勤講師)

 ※資料作成の都合により、できるだけ事前に参加の申し 込みをお願いします。(各議員に、または議員団まで)




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